2005年11月12日
近代日本洋画への道 -山岡コレクションを中心に-
滋賀県立近代美術館にて。秋風が冷たい。来客が多くてなかなか自動車を停められなかった。久しぶりに来たけどこの時期は美術館へのアプローチの池がとてもきれい。
特別展は明治時代の日本の洋画にスポットをあてた展覧会。高橋由一の「鮭図」が白眉。
山岡コレクションてのはヤンマー(の前身)の創業者による近代日本洋画のコレクションなのだそうな。やはり高橋由一の作品が多くて、他には山本芳翠、青木繁、中村彝、中村不折、黒田清輝、浅井忠・・・ときりがないほど明治の洋画の蒼々たる名前が並ぶ。この時代の洋画って、その、油絵の技術が西洋に比べてはるかに歴史が浅いせいなのか、日本画の影響なのか、とにかく薄塗りで定着感が乏しい。そのせいもあってなんとなく脂っこさがまとわりついてるようなそんな湿り気も感じてしまう。嫌いではないけど、これだけ集まると胸焼けしてくるぐらい(註: この日は実際に体調不良だった)。そんな中、英国人のチャールズ・ワーグマンの作品が何点もあったけど、西洋人の視点と安定した画面が印象的で当時の日本の絵描きたちに与えた影響が想像できて面白い。あと、エドワルド・キヨソーネの木炭画の技術にはびっくり。うーん、木炭何種類ぐらい使ってるのかな・・・。ワーグマンをはじめとする西洋の画家に学んだ日本人の作品では二代目五姓田芳柳の「人形の着物」がピカイチだった。あ、あとちょっと系統は違うけど山下りん。
それから、内容とは別にもうひとつ。図録が後半が単色刷りってのはちと納得いかんなぁ・・・。こっちゃ作品が観たくて買ってるのに。
ほかに、館内のギャラリーでたまたま開催中だった「湖国を描く絵画展」という公募展(今年で10回目らしい)をのぞいたけれど(実家を離れて10年以上になるので全然存在を知らなかった)、展示作品中に知った名前は見当たらず。50号までみたいだし、もしかして今の膳所の生徒さんは出品したりしてるのかな? 11月と言えば県展の季節。ああナツカシヤ。