2008年4月7日

木曽馬の骨格(その3)

時刻: 23:59 | 技法: 鉛筆

連日になりますが、木曽馬の骨格標本の一部です(誰もわからないかも・・・)。これは肩甲骨にあたる部分。暗い室内でスポット照明を当てているのですけど、ほんの少しだけ光源の位置を変えるだけで骨の表面にできる影や調子が変わります。ので、実は昨日や以前に描いたものとは少し異なる光源位置で描いています。違和感を感じない範囲内で光源の位置を調節しながら、ひとつひとつが最も存在感を示す描き方ができるのではないかなぁ・・・と、思いました。と、同時に、ロンドン・ナショナル・ギャラリーにあるカラヴァッジョの「エマオの晩餐」の光源のことを思い出しまして(Juneさんのレポートを参照)、主にバロック時代の絵画って、わからない程度に光源を移動させてベストな位置に明暗が出来るようにして描いた、なんてことはないかな・・・などと想像しました。確かめるのはほぼ不可能だと思いますが、迫真のリアリズムのためには必ずしも"実際"の光条件でなくても良いわけですから、描く側としてはいろいろ工夫するだろうと思います。

いわゆるWeb拍手です。→

いただいたご感想とそのお返事など

骨格って脊椎動物の本質を表しながら、造形的にも美しいものなのかもしれませんね。骨格標本が明暗表現により大理石彫刻のように見えます!桂田さんがベストな明暗をどのように創出して行くのか、これからも期待されます。
で、拙サイトをリンクいただき恐縮です(^^;;;。確かにカラヴァッジョは光源を色々な位置に置いて描いているように思えます。やはりベストな明暗を狙ったのでしょうかねぇ(^^ゞ

投稿者 : June | 2008年4月8日 05:12


Juneさん、
こちらこそ突然リンクしてしまい失礼しました。写実描写における明暗の役割って大きいと思いますが、こうしていろいろ描いてみると使い方次第ではものすごく効果的だと実感します。バロックの時代はラ・トゥールみたいな蝋燭の光を使っていたかもしれませんし、その揺らぎの中、画家たちはゆらめく明暗の中でベストの部分を選び出して描いていたのかもしれませんね。

投稿者 : 桂田 | 2008年4月9日 03:25


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