2006年11月16日

カリン
時刻: 23:59 | 技法: オイルパステル
カリンの実。よく知らなかったのですけど、そのまま食べるものではないのですね。砂糖漬けにしたり果実酒に加工したりはしても、だいたいは観賞用なのだとか。香りはなかなか良いです。今の所、リビングに置いておくしか考えつかないのですが、何かいい利用法ってないかなぁ。
例によってテーブルの上に転がした状態で描きました。凹凸と肉厚感と光沢とキズ・・と、ちょっと欲張り? なモチーフでした。人工照明のもとで描きながら思ったのですが、不自然な照明の下でもそのものの存在感や現実感を表現するのは可能なのでしょうか。言い方を変えれば、人工照明ならではのリアリズムってどんなアプローチがあるんでしょうか。かつては熟れる果実と蝋燭という照明が寓意の表現に使われましたが、電灯の下の傷んだ(しかも食用ではない)果実は現代では文明化や環境破壊までひっくるめた写実表現になりうる? いや、こうした視点は本質的に17世紀の当時のものと一緒? などなど・・・悪い癖でついつい色んなことを考えてしまいます。その延長で、観念的になって例えば平面的な表現に逃げてもったいぶるのは簡単ですが、あくまで迫真の描写にこだわって背後の寓意を描出するのは並大抵のことではないなぁ・・・と、ふと思ったのですけど、これこそ近代の西洋絵画の姿勢だったのかもしれません。
あ、なんだか今日はワケのわからないことを書いてしまいました。失礼しました。

いただいたご感想とそのお返事など
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傾いたカリンの固くしまった実と表皮の痛々しさ...「ヴァニタス」というよりも「痛み」を感じましたね。昨今、傷つき痛む心を持つ子供や大人のなんと多いことか...。 投稿者 : June | 2006年11月18日 00:43 |
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Juneさん、 投稿者 : 桂田 | 2006年11月18日 02:13 |
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