2005年9月3日

ホワイトバンド

時刻: 23:59 | 技法: ペン

最近話題のホワイトバンドを購入しましたのでペンで描いてみました。
売り上げの一部が貧困を無くすための活動資金へ使われるのと同時に、身につけることで貧困撲滅に賛同することを示す、という世界中で活発化しているNGOのキャンペーンです。
個人的には一過性の流行には乗らない主義なのですが、貧困をなくすことには大いに賛成なので買おうと決めていました。しかし雑誌やネットでのPRが奏功したためか品薄状態で名古屋では買えず、通販の申し込みをしたところだったのですが、なんと実家の近くのコンビニでは幾つも売られていたので買ってきたのでした。

私はケニアやエチオピアで深刻な貧困の現状を見たにすぎませんが(それも現実のほんのほんの一部です)、その深刻さと自分の無力さ(というか色んなジレンマ)が心にひっかかっていました。その深刻さは我々先進国の人間には想像が及ばないレベルで、例えばこのブログで紹介した中でも、7/30の村の学校も十分な設備が用意できなくて草だらけのグラウンドに棒を立てただけのゴールと紐を丸めて作ったボールでサッカーをしていましたし、8/2の少年の村に至っては1年ぶりに訪れたら伝染病(主にコレラ)で人口が半減していたというショックなこともありました。彼らの月収ぐらいの金額を我々は一度の外食で費やしているという絶対的な経済格差を考えると、このホワイトバンドプロジェクトを通じてという間接的な形ででも先進国の人間にできる簡単なことぐらいやるべきだろうと痛感します。
ただ、重要なのはこのキャンペーンで一時的に集まった資金で貧困の現状が改善するということはなく、継続的に少しでも改善され続けて行かなければ意味がないということです。そのための意識を示すという点ではただの募金よりもずっと価値のある活動だと思いますので、一過性のもので終わらないでほしいと心から思います。

10/3追記
なんか、このホワイトバンドのキャンペーンについて最近いろいろ議論があがってるみたいですね。最初に取り上げた雑誌で再びその舞台裏をとりあげているのを見て驚きました。うーん、この雑誌も利用してるなぁ・・・。

誤解のないように先に言っておきますが、やはり趣旨には大いに賛同しますし、賛成の気持ちに変わりはありません。私は意思表示アイテムとして身につけてます。買った時は売り上げがもっと支援にまわっているものと思っていたので、現実がNPOの活動資金とキャンペーン代になっていると知って正直失望しましたけど、やはり私の中では↑に書いたようにアフリカの貧困問題をとても身近に感じているので自分の中で風化させないためにも、少しでも知ってもらえるきっかけになればというのもあってつけつづけることにしました。後になって言っても仕方ありませんが、趣旨と現実をもうちょっとよく理解していたら米国版のONEのほうのシリコンバンドを選んでいたか自前で適当に白いものを用意していたと思いますけどね・・・。

それにしても、この賛否両論の騒ぎ、狂信的な点ではどちらも同じような気がします。賛成だろうと反対だろうともともとは個人の意志のものなので、思うところあって身につける人はつければいいし、やり方がうさんくさくて嫌な人はつけなければいいだけのことだと思います。肯定・否定ともネットで検索しても多くのコメントが見つかりますが、どちらも極端な意見を押し付けがましく主張するところには怖さを感じます。
このプロジェクトに参加しているNPO団体それぞれだけではこの大々的なアピール作戦は不可能だったと思いますから、PR会社に外注するのは正解だったと思います。ただ、キャンペーン側は良くも悪くもこれだけ知名度があがったのだから、もうPRには区切りを付けて具体的な結果を出すべきでしょう。折角のプロジェクト、いい方向に発展してくれるといいなぁ・・・。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.artist-at-heart.com/blog/tt_tb.cgi/305

ほっとけいない「つり革」

新・ホワイトバンドプロジェクト。「ほっとけいない 世界のまずしさキャンペーン」以前ここでも書きましたが、ネット以外でもあちこちで取り上げるものだからこれ品薄状態だとか。欲しくても買えない人多いそうで...

ブログ名: BLUE HEAVEN annex | 2005年9月4日 10:12


300円

話題に乗っかるの嫌いではないのですがあまりに話題になっているとちょっと引いてしまいます。さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学山田 真哉この本も新刊で出たとき面白そうなので買って...

ブログ名: BLUE HEAVEN annex | 2005年9月4日 10:22


LANCE ARMSTRONG

ランス・アームストロング基金のバナーをブログにつけました(オフィシャルのバナーが無かったので自分でオリジナルで作りました)。直接、バンド購入(寄付)ページにリンクしなか

ブログ名: 鳥獣遊画 | 2005年12月15日 23:47


コメント

TBありがとうございました。

アフリカでの実情を目の当りにしている桂田さんなら
流行廃り関係なく、このプロジェクトに参加する資格があると思います。
該当で募金するようなタイプからこうした形へと
様態を変化させてその時代に合った募金活動が
やはり永続的に続けられれば一番だと思います。

このプロジェクトの凄い点はミーハーな私をも
巻き込んでいるという点でしょうか。
何事もアイデア次第ですね。

投稿者 Tak : 2005年9月4日 10:21


Takさん、
こちらこそ突然のTBで失礼いたしました。で、両記事からのTBもありがとうございました。
やはりただの募金よりも何かを買うという行為を伴うのは出しやすい部分がありますし、そのモノ次第ではもっと可能性があるのでは、と思います。
このホワイトバンド、中国製ですけど、これを例えばアフリカにシフト出来るようなら、さらに雇用を増やすことにもなりますしね。簡単には行かないことかもしれませんけど・・・。

投稿者 桂田 : 2005年9月4日 21:24


桂田さんがコンビニで買われたとのことで、さっそく近くのコンビニに行ったのですが、ホワイトバンドは残念ながらありませんでした。趣旨には賛同しても入手するまでの手続きに、つい億劫になってしまう怠惰な私です(反省)
で、ホワイトバンド生産もアフリカにシフトを、というお話はまさにその通りで、さすが桂田さん!だと頷きました。

NHKのアフリカ特集を見ていても、貧困の原因には先進国の利権買いとその利便を図る汚職をする役人たち、石油などの資源が国民に還元されない不可思議な世界があるのですね。更に部族間の根深い対立など…アフリカの貧困の構造は思っている以上に難しい問題を多く抱えていることを知りました。あの少年の眼差しがいつか笑みに変わる事を祈らずにはおれません。

投稿者 June : 2005年9月4日 23:49


Juneさん、
コンビニですが、ファミリーマートです。公式サイトでもコンビニはここしか名前があがっていませんね。ちなみに私は名古屋市内のタワーレコード、フランフラン、大型書店をまわったのですが(これらも公式サイトのリストにあります)どこも品切れでした。どうやら増産中みたいなので東京でも近々店頭に出るでしょうね。
通販ですけど、やむを得ないとは言え、2つ以上の注文しかできず送料が1つの値段より高いというのがひっかかります。送料は運送会社にしか行かず、同じお金でもう1つぶんの協力ができるわけですし、ちょっと腑に落ちません。実はそれで通販の注文を取り消そうかと考えてます。もちろん、なかなか買うことが出来ない人は利用して然るべきかと思いますが・・。

アフリカの貧困の背景はおっしゃるとおりで、とても複雑な問題を多くはらんでいます。最近はフェアトレードと言って還元型の流通もでてきましたが、やはりまだまだの感はあります。国連や宗主国、他の先進国からの支援だけではなく貧困問題を抱える国々の側の対応も欠かせませんよね。

投稿者 桂田 : 2005年9月5日 02:08


はじめまして。ランキングのページから来ました。
ホワイトバンドで「騙された」という騒ぎのあと、募金した人達の貧しい人達に対する想いはどこへ行ってしまったの?と不思議に思うほど、何も無くなってしまっているような気がします・・・
まだバンドのポリシーを掲げている人がいるとホッとします。自分は「荒らし」を避けてバナーを外してしまいましたが(友達は相当荒らされました・・・テロ資金に加担してるとか言われて・・・)想いは変わらないはずですよね。

投稿者 morito : 2005年12月15日 23:54


moritoさん、
はじめまして。ご訪問、コメント、トラックバックありがとうございます。トラックバック元のmoritoさんの記事も拝見いたしました。全く同感です。
私も未だにホワイトバンドについて詐欺だと言われることがあります。確かにあの顛末だと運営側にマズいところがあったのは事実ですが、理念とは別物ですよね。むしろ善かれと思って賛同の気持ちで参加した人々を罵倒するメンタリティには嫌悪感を覚えます。組織の活動と募金した人々の気持ちは別の話ですから、あのバッシングでできなくなったことがあったとしたら悲しいことです。
moritoさんのおっしゃるとおり、賛同者の貧困問題に対する気持ちには今も変わりはないと思いたいですし、貧困問題を(あのときだけだとしても)真剣に考えた人々があれだけいたことは大切にすべきことだと思います。

投稿者 桂田 : 2005年12月16日 01:00


コメントをどうぞ。




次回の入力手抜き機能は オンオフ